日本は、毎年全国各地で想定以上の自然災害に見舞われています。
仮に被災した場合、在宅避難という選択肢をとる方が大多数だと思います。
でも、在宅避難に対してしっかり防災対策はとられていますか?
とくに、被災した際は水と食料の確保は最も重要なアイテムとなりますよ。
クックパッド株式会社は、在宅避難で役立つ食まわりの知恵と日頃の備えについて網羅した、書籍「クックパッド防災レシピBOOK」を販売しました。
アンケートから見えた、在宅避難とライフラインの復旧状況
今回のプロジェクトでは、在宅避難経験のあるクックパッドユーザー1191名を対象にアンケートを実施しました。
■在宅避難を経験した自然災害について
1.2011年3月 東日本大震災 42.0%
2.2018年9月 北海道胆振東部地震 17.5%
3.1995年1月 阪神・淡路大震災 13.7%
■ライフラインが復旧するまでの期間
【1日以内】
1.電話・インターネット通信 27.9%
2.電気 26.1%
3.周辺の道路・交通 16.7%
【1週間程度】
1.水道 13.8%
2.電気 12.7%
3.電話。インターネット通信 11.8%
■在宅避難時の生活でもっとも課題だと感じたもの
1.食・水の確保 39.6%
2.トイレ 15.7%
3.情報収集 11.3%
■在宅避難時の食事作りで役に立った食材
1.缶詰 61.6%
2.ペットボトルの飲料水 57.5%
3.即席麺 44.6%
■在宅避難時の食事作りで役に立った調理器具・道具
1.カセットコンロ 59.5%
2.ラップ 41.0%
3.紙皿・紙コップ 37.9%
ライフラインの復旧は通信系が最も早く、水道やガスは3日程度止まることが多いようです。
少なくとも3日間の蓄えが必須になりそうですね。
また、食・水の課題に一番の課題を感じた方が多く、あらためて防災準備の重要性に気付かされます。
ライフラインが復旧しない、あなたならどうしますか?
日頃の蓄えと言われても、缶詰や非常食の準備程度が限界じゃないでしょうか?
最低3日間の蓄えが必要と言われても、ライフラインの復旧が長期化するケースも少なくありません。
個人の知識だけでは長期化する復旧までを乗り切ることはほぼ不可能です。
そこで、膨大なレシピを扱うクックパッドが防災に役立てる知識を1冊の本にしました。
非常時だけでなく、日常でも活用できる「ポリ袋調理」や「節ガス・節水レシピ」などがピックアップされています。
アンケートの結果から見えた課題に対して、クックパッドならではの対策や、本当に役に立つ備えなどの情報を実践的な内容で集約しています。
食・水の確保を重点的にセレクトされたいざという時のお役立ち情報
本書では、実践を意識した実際に使える防災テクニックを集約しています。
水の確保が重要であるなら、調理・洗い物に対する対策が重要です。
少量の水で洗い物ができるテクニックや、調理時に水が節水できるレシピ、火を扱わずに作れるレシピなど、ライフラインが寸断された状況でも活用できる情報が盛り沢山です。
<目次>
第1章 「食の在宅避難サバイバル術」
・食のストックはどうする?
・冷蔵庫の食材をどう整理する?
・本当に役立つサバイバル知識
など
第2章 「生活まわり」の在宅避難サバイバル術
・水をどう確保する?
・トイレはどうする?
・家族をどうする?
など
第3章 イザというとき便利な在宅避難アイデア集
出版背景
近年では、地球温暖化の影響もあり自然災害が多様化しています。
避難所の生活は、プライバシーの空間を確保することがほぼ不可能です。
個での生活が当たり前の現代では、想像以上にストレスが生じます。
ただでさえ、被災により過度なストレスが生じているにも関わらず、避難直後から不便な避難所生活を強いられていては、その後の復興に対する意欲を削ぐカタチになります。
そんな中、家族の安全が確保できることが必要条件ですが、在宅避難という選択肢をとることができます。
※安全確保の基準については、警視庁Webサイトよりご確認ください。
■「避難の場所と流れ」
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/saigai/jishin/hinan_nagare.html
住み慣れた自宅での生活は、日常の生活を取り戻す第一歩になることに着目し、その活動を全力で支援するために販売された書籍となります。
大切な家族を守るためにも、1冊ご自宅にご準備してみるのはいかがでしょうか?
<書籍情報>
タイトル:
在宅避難で役立つ食まわりの知識から日ごろの備えまで クックパッド防災レシピBOOK
販売日:2019年8月23日(金)
定価:¥1,000(税抜)
仕様:A5版 / 112ページ
発行:株式会社扶桑社
監修:クックパッド株式会社